イースター考察置き場

体癖について書く事が多いです

体癖練習(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)

 

 

以下、君のことが大大大大大好きな100人の彼女13巻までのネタバレを含みます。

私自身は名越康文先生のゲーム実況を見て、体癖に興味を持っただけの素人&あくまでも感覚を掴む為の練習なので「このキャラはこの体癖で確定!」という事ではないです。

仮に間違っていても「何故そう考えたのか?」は残しておくべきだと思ったので、ある程度診断出来たキャラはここに記しておきます。

ちなみにメインなのに判定してないキャラがいたり、文章量に差があるのは好感度というより個人的な考察のしやすさです。


体癖を知らずに記事を読んでいる方は「体癖」で検索すれば分かりやすく説明されているサイトが沢山あるので、良ければ調べてみて下さい。

名越先生のYouTubeでも解説されています。

 


【はじめに】

キャラが多いので1人ずつではなく、今回は体癖毎にキャラを挙げていく方法をとる。
以下、作品名を100カノと略します。

100
カノは10種的かつ3種的な作品に感じる。
絵柄やギャグは明るく萌えテイストな3種。全体的に流れる暖かく博愛的で、どこか変態的な雰囲気は10種が強そうだ。実際に10種や10種混じりのキャラが多い。
他の作品名を出すがヤンジャン9種的な変態性(収縮する愛)ゴールデンカムイなら、10種的な変態性(広がる愛)100カノかなと思う。この作品を比較すると9種と10種の変態性やクレイジーさ、そして愛というものへの価値観の違いが分かるかもしれない。


【上下型】
感情に疎いタイプのせいか、他のキャラと比べるとエピソードの恋愛味がやや弱めな印象。

1種』
代表的なキャラ:栄逢 凪乃
1
種性を感じるキャラ:土呂 瀞騎士華
凪乃が円周率を数えて恋心を紛らわそうとするシーンは性的興奮さえも思考で解消できる1種的だ。
キャラの外見としてはスラっとしていて知的な美人、ズボンが似合いそうな感じ。
個人的に女騎士という概念は1種だと考えている。
1
種は性から遠いイメージだからこそ、そのギャップを生かした女騎士物というジャンルがあるのだと思う。

2種』
代表的なキャラ:伊院 知与
2
種性を感じるキャラ:茂見 紅葉(+6)
やや癖っ毛っぽい髪質、あまり華美さはなくストレートに表現するなら地味な外見。本人も派手さを求めているタイプではなさそう。
個人的には、リアルでもフィクションでも2種の魅力を表現したり理解するには時間が必要だと思う。
そういうスルメ的良さを持つ2種が生き生きと活躍できる漫画は良い作品だ。
それと名越先生がリトルナイトメア2の実況で言っていたが、2種は性的な概念さえも頭で理解出来てしまうので本当の意味での性的成熟が遅い。知与がラッコ鍋パロで自分の身体の変化に戸惑って泣くシーンは、そういう意味で身体に頭が追いついてなかったのかもしれない。2種のキャラのこういう姿は正直ちょっと背徳的だ。


【左右型】
1
番ギャルゲっぽさがあるストーリー展開。3種は萌ゲー、4種は泣きゲー的。

3種』
代表的なキャラ:盆能寺 百八
3
種性を感じるキャラ:薬膳 楠莉(+6)
コロコロと表情と感情が変わり、幼さや明るさを感じるキャラ。
盆能寺先生の一見すると能天気であるように思わせて、今までの空気や流れを打ち破るような発言をするのは3種っぽい。(113話のイルミネーション回)
賢く見せようとしない賢さ、思慮深く見せない思慮深さ、そういうのが3種の知性なのかもしれない。

4種』
代表的なキャラ:好本
4
種性を感じるキャラ:銘戸 芽衣(+2)
華暮 愛々(体型は10種っぽい)
控え目で守ってあげないといけない、もし恋太郎がいなかったらBADENDを迎えたのではないかというようなキャラが多い。
自分の気持ちはよく分からないけど他者の気持ちは敏感に察知する、だから他者の感情を自分に感情移入する。4種のそういう部分は優しさと捉えられるが、時として「そんな生き方は疲れてしまうからもっと自分の気持ちに従って生きた方が良い」と言われがちだ。だから静の『本から言葉を引用して会話する』という部分を個性として肯定し、そのままで他者と向き合うというストーリーの着地はある意味4種の最終到達点だと思う。


【前後型】
恋愛、というよりはよりキャラクター個人の成長や世界観に焦点をあてたストーリー展開。ただし後述するが5種の彼女キャラはいないと判断。

5種』
代表的なキャラ:雉根田 兎留々
どちらかと言うと恋愛にのめり込みにくい性質のせいか、彼女の中に5種メインのキャラが見当たらない。
彼女以外であげるなら、活動的で羽々里に交渉を持ちかけた兎留々は5種っぽい。

6種』
代表的なキャラ:中ニ 詩人
6
種性を感じるキャラ:原賀 胡桃(+4+9)
毛樽井 亜愛子衣(+4)
共通点としてはファッションセンスがややサブカルっぽい。(あーしーも一見ギャルっぽいが、よく見ると原宿的なゆめかわ寄りに感じる)
詩人は手足が長くスラッとした体型から、妄想(非現実)的な世界へと連れていくような雰囲気まで6種の典型に見える。6種だとしたら集注欲求(他者からの注意を欲する)が強く、だから浮世離れした発言をする部分があるのかもしれない。


【ねじれ型】
分かりやすく言うなら強気なツンデレ
100
カノの場合は勝敗への切羽詰まった感じはなく、3種的味付けのねじれという印象。

7種』
代表なキャラ:院田 唐音
7
種性を感じるキャラ:美杉 美々美
女井戸 (暫定)
勝気だったり挑発的な部分はあるが、サバサバした姉御肌で面倒見が良い。
美々美の凪乃との勝負やいざこざを経て友情を深めるのは、戦って自分が認めた相手には敬意を払う7種的だ。
関係ないがツンデレのテンプレである、腕を組んで身体を捻りながら言う「別にあんたの事なんて好きじゃないんだからね!」は凄く7種しぐさだと思う。

8種』
私の判定においてだが、100カノに8種はいないように思う。
個人的に8種はツンデレツンデレでも7種より複雑だ。深く付き合ってその不器用な優しさに気がつき、心を溶かすのにも時間がかかる。
どうしても最初の登場回でキャラの魅力や個性を表現しなければならない100カノでは、描写するのが難しいのかもしれない。


【開閉型】
100
カノだけではないが、所謂変態的なキャラは開閉型である事が多い。

9種』
9
種性を感じるキャラ:薬膳ヤク(+3)
須藤育(+1)
代表的と言えるほど9種性を強く感じるキャラはいないが、自己完結したマゾヒズムを持つ育や89歳になっても恋愛が出来る(=年をとっても性的なエネルギーが衰えない)ヤクは9種的だと思う。
ヤクは歳をとって丸くなった感じがあるが、野澤先生がTwitterにあげていた若い頃のイラストはより9種っぽい雰囲気がある。

10種』
代表キャラ:愛城 恋太郎
花園 羽々里
花園 羽香里
10
種性を感じるキャラ:大和 撫子(ナディー)+3
優敷 山女+3
先ほど書いたが10種的なキャラが多い。体型もグラマラスでどこか温度が上がるような雰囲気。
母性溢れる羽香里や羽々里は勿論、彼女全てに愛を捧げる恋太郎も10種的だ。
個人的にハーレムを築き、その全員を愛せるのは10種だけだと思っている。例えば1種も全員を平等に扱う事は可能だろうが、全員を平等に愛する事が出来るのは10種だけなのではないだろうか。だからこの漫画の主人公である恋太郎が10種体癖なのは当然の事なのかもしれない。


【まとめ】
別に意識した訳ではないがゴールデンカムイ、ジャンケットバンク、100カノヤンジャン続きになってしまった。
3
作品とも割とキャラによって服装や身体の書き分けがしっかりしてるので書いてて楽しかった。
100
カノはもし今後彼女キャラのネタ切れになっても、5種、8種、9種辺りは少ないのでまだ新鮮なキャラは出せそうな印象。

最後に全然体癖は関係ない100カノへの感想を書いて終わりとする。


この大ソシャゲ時代、ある意味ギャルゲはもう古典になってしまったのかもしれない。そして古典というのは既に王道になってしまったものなのだと思う。
「別にあんたの事なんて好きじゃないんだからね」が「貴方が好き」であると分かるのは、それが1つの文脈として根付いてるからだ。100カノはそういう時代だからこその作品なのかもしれない。
思うに100カノの魅力の1つは機能美と装飾美のバランスだ。文脈を活用する事で助長な説明は省き、それによって出来た空白を予想外の魅力でドレスアップしていく。だからお約束はあっても記号的なテンプレにはならない。
本当に100人の彼女を出すのかは分からないが、これから100カノの世界をどんな豊かな色で彩っていくのか楽しみだ。